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日本橋人形町の税理士事務所

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2021年9月3日

税理士法人ウィズ NEWS 2021年9月号 Vol.141

[目次]

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今月のチラシ(※チラシ名をクリックで新しいページが開きます)
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風がそよとも吹かない炎暑の中、わさわさした草むらの葉温は気温より5度以上も高くなるそうです。しかも葉っぱからの蒸散作用で湿度も上がれば、草むらは蒸し風呂状態。これを「草いきれ」といいます。あのムッとむせ返るような草いきれはノスタルジックで、子どもの頃の夏休みを思い出す人もいるでしょうか。



お役立ち情報

「2021年10月1日から受付開始!消費税のインボイス制度とは?」

 消費税のインボイス制度とは?

インボイス制度とは「適格請求書等保存方式」のことです。複数税率に対応した仕入税額控除の方式として導入されるもので、仕入税額控除の要件として、原則、適格請求書発行事業者から交付を受けた適格請求書(インボイス)の保存が必要になります。適格請求書とは、定められた6つの要件を満たした書類等をさします。

適格請求書を発行できるのは「適格請求書発行事業者」に限られ、同事業者になるためには、所轄税務署に登録申請書を提出し、登録を受ける必要があります。登録申請書の提出ができるのは2021年10月1日以降。登録申請手続きはe-Taxで行うことができ、個人事業者はスマートフォンからも申請可能です。

適格請求書発行事業者とそうでない事業者と取引する側のメリット、デメリット

適格請求書発行事業者から仕入れたら仕入税額控除の対象になりますが、そうでない事業者からの仕入には仕入税額控除が適用できません。仕入税額控除が受けられないと、納税額が大きくなってしまいます。

よって、適格請求書発行事業者と取引したほうが会社にとってメリットがあるといえます。

適格請求書発行事業者になるメリット、デメリット

メリット→売上の減少リスクを回避することができる

適格請求書発行事業者の登録を受けなければ、インボイスを交付することができません。要するに、取引先からすると仕入税額控除を適用できなくなってしまうのです。

取引先にとって、仕入税額控除の適用を受けられないのは大きな損となります。(一応、2029年までは段階的な経過措置が認められていますが、それでも登録事業者との取引と比べると損になります。)

そうなると取引先は登録事業者との取引を望む可能性が高く、登録事業者でない免税事業者は取引先を失ったり、新規の取引先を獲得しにくくなる可能性が大いにあります。登録事業者となることで、売上の減少リスクを回避することができます。

デメリット→消費税の納税義務が生じる。

登録事業者になるということは課税事業者になるということですから、消費税の納税義務が生じます。したがって納税を回避することはできなくなります。

免税事業者は、登録事業者となって売上の減少を回避するか、登録事業者とはならずに納税を回避するか、どちらを取るかを選択しなければなりません。

覚えておきたい!インボイス制度のスケジュール

☆適格請求書発行事業者の登録受付開始日:2021年(令和3年)10月1日

☆インボイス制度導入日:2023年(令和5年)10月1日なので、開始時期に間に合うように登録を済ませておきたいところです。

インボイス制度のスタートに間に合わせるためには、2023年(令和5年)3月31日までに登録申請書を所轄税務署長に提出する必要があります。

今さら聞けない

今月の教えてキーワード:【K字経済】

富裕層と貧困層の二極化が進む経済状況のことを指します。収入や貯蓄の増減を所得階層別にグラフ化したとき、上下に開く「K」の文字が所得格差の拡大を表すことから名付けられました。コロナ禍において輸出増加や巣ごもり需要、テレワークなどの追い風を受けて増益となった業種と、移動の制限や時短営業のあおりを受けて減益となった業種との間で業績の格差が顕在化しているため、コロナ収束後の格差の固定化や市場の波乱などが懸念されています。

ウィズの本棚

『「経営に生かす」 易経

【出版:致知出版社 著:竹村 亞希子 】

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東洋古典最古の書物といわれ、四書五経の一つにも数えられる易経。時代や環境が変化していく中で起こる、あらゆる出来事の解決策になる知恵が記されており、孔子や孫子をはじめ、多くのリーダーたちがバイブルとしてきました。

本書は、易経の教えの中でも特に経営の指針となる二つの卦を丁寧に解説しており、現代の事例や会社経営で起こりうる問題に引き寄せながらひもとく、経営者として激動の時代を生き抜くための羅針盤となる書です。

初めて易経に触れる方、さらに学びを深めたい方にもおすすめの一冊です。

先人の言葉

ヒッチコック作品などで知られるイギリス出身の俳優であるケーリー・グラントの言葉。後には「朝起きて夜寝る。その間は最善を尽くして仕事をする」と続く。

税務カレンダー【10月】

(納期限令和3年10月12日)

○9月分源泉所得税・住民税の特別徴収税額の納付

(申告及び納期限令和3年11月1日)

○3年8月決算法人の確定申告

○2月決算法人税の中間申告「半期分」

○消費税の年税額が400万円超の2月、5月、11月決算法人の3カ月毎の中間申告

○消費税の年税額が4,800万円超の7月、8月決算法人を除く法人・個人事業者の1カ月毎の中間申告

トレンドを斬る!

IoT技術を活用したスマートゴミ箱(スマゴ)を導入する施設が増えています。スマゴの動力は太陽光発電で、ゴミが満杯になると自動的に圧縮して5倍から6倍の量を貯められます。3G通信で蓄積量をリアルタイムに把握するため効率的な回収でランニングコストを削減します。さらに外観を広告媒体とすることで企業の協賛を得ています。再生エネルギーで街の美化を低コストで実現しSDGsへの貢献は世界数十カ国で実証済み。日本でも人目を引く活躍に期待です。

今月の商売のヒント:【環境という圧力をバネにする

「秋」の「桜」と書いて「コスモス」と読みます。道端や野原に咲き乱れるコスモスの群れは日本の自然に溶け込んだ風景でも、実は原産地メキシコの外来種です。細くて小さな葉が特徴で、きゃしゃな姿はいかにも弱々しい少女を連想させますが、台風で倒れても茎の途中から根を出して再び立ち上がる力強さを持つ、たくましい花なのです。

この野生の力は、メキシコの厳しい環境がもたらした自然の英知でしょう。平均標高1700メートルの高原で、メキシコ湾から吹く風速10メートルの乾燥した強風にさらされながら育ったコスモスは、葉を小さくすることで乾燥と強風から身を守ってきました。近年は、気候変動によっても多くの生物が環境への適応を強いられています。その結果、既存の種から新しい種ができたり、単純な原始生命から複雑多様なものへ進化したりと、動植物は種の保存を賭けて懸命に進化を続けています。

もちろん人間も同じこと。特に昨年からの世の中の流れは、まさに環境という圧力にどう適応するかを人間が試されているとしか思えません。例えば「イモトのWiFi」で知られるエクスコムグローバルという会社は、海外旅行の壊滅で売り上げが98%減となったとき、まったく畑違いのPCR検査サービスをわずか数カ月間で実現したのは記憶に新しいところ。生態系に変化をもたらす外来種が嫌われるように、同社に対してもネット上では賛否両論でしたが、社長の西村誠司氏は「アンチがいてこそ熱狂的なファンができる」という信念から、あえてリスクを取る覚悟で新事業に望んだようです。

外来種のコスモスは、そのたくましさゆえにほかの植物の自生を妨げることもあり、一種の自然破壊につながると心配する声も聞かれます。けれどコスモスはそんなことなど気にも留めず、今日もひょうひょうと風に吹かれています。松下幸之助は「逆境も順境もよし。与えられた環境を素直に生き抜く」という言葉を残しました。厳しい環境が英知をもたらすならば、私たち人間も今の状況をチャンスと捉え、新しい風に吹かれながら、ひたすら商売にまい進していきたいものです。

編集後記


パラリンピックが終わりました。選手の皆様お疲れ様でした。自分が同じような状況で同じことが出来るかと考えると、なおさら選手の活躍には頭が下がります。「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」。ある選手の言葉です。私達は有ることが当たり前で、足りないと文句を言いがちです。我々中小企業は人、物、お金、足りないのが当たり前。皆一緒です。無いものを嘆くのではなく、良いところを探し前向きにいきましょう。

(田島 年男)


厳しい環境が続く中、弊社事務所を11月に移転することにしました(場所は人形町で変わりません)。環境の変化に対応するため、また無駄を減らし業務品質の向上を目指すため、少し先を見据えて移転を決めました。詳細は後日あらためてご案内させていただきます。よろしくお願いいたします。

(橋本 秀明)


春先に市よりゴーヤの種の配布がありましたので、植えてみました。立派とは言えない緑のカ-テンも出来ました。それでも直射日光を遮断するには充分でいつもより涼しく感じることが出来ました。連作障害に気を付けて来年も作ってみようと思います。また今年の夏はコロナの感染者数も増え続ける中、オリンピック・パラリンピックが開催されました。このことについては賛否両論ありますが、私個人としましては開催されて良かったと思います。高校野球もそうです。目標を掲げ練習・努力し続けた人は報われないといけないなとつくづく感じてしまいました。

(村場 晋)


直前まで開催できるか否か議論され続けたオリンピック。灼熱の中最高のパフォーマンスを披露されたアスリートの皆さんには賞賛の言葉しかありません。ところでメダルに応じて委員会等から報奨金が支給され、国は栄誉を称える観点から所得税や住民税を非課税とされました。国の代表として戦ったアスリートの皆さんへ支援することは当然かもしれませんが、コロナの影響で厳しい中でもなんとか独自策を考えて経営を続けている企業にももう少し支援策を講じてくれてもいいのになぁと思ってしまいました。

(鈴木 正義)


最近、3歳半になる息子が私の口調を真似して私を注意してくる事があります。 大人になって注意される事が減り、無意識でしてしまっている事を子供には注意している事に 気がつかされとても反省しました。特にスマホ関連は要注意ですね。何事にも丁寧に行う事を 意識していきたいと思います。

(玉井 佳善子)


猛暑の中マスクをして外を歩くだけで体力を奪われる今日この頃です。お出かけの予定を立ててもいきなり緊急事態宣言が出て延期になったりと思うように動けない中にこの暑さ…。イライラをこのコメント欄にぶつけるのはさすがに気が引けるので、何か楽しいことを絞り出した結果、お芋や栗など秋限定の商品(主にお菓子)が思い浮かびました。特に今年は栗が豊作との事で、栗ご飯なんか楽しみですね。この時期毎年お菓子のことしか書いてないような気がしますが、、ご了承ください(笑)

(青木 さおり)


夏休み中テレビでパラリンピックの競技がたくさん放送されて、子供が興味津々で普段ニュースの時間しかテレビをつけない我が家でもついつい試合を見ます。パラリンピックの競技ルールにこんなにも知らないことが多かったことにとても驚いています。例年ですと何となく結果は注目していましたが、まともに試合を見なかったかもしれません。コロナやビジネスとの関係以前に、自国開催はスポーツ競技そもそもの意義からしてやはり大きな意味があるかと思います。平和で安全な時代が戻ったらまた日本で開催できるといいなと思いました。

(秋山 暘)


最近父が株式投資を始めました。利益が出ている様子だったので、株で儲けるコツを聞いてみました。父は、株で儲かっている人の情報を聞くのではなく、株で失敗している人があげているYouTubeの動画を見て、彼らの思考・行動を分析し、反面教師にすることだと言っていました。日常生活でも活かせる考え方だなと思うと同時に、株で成功している人が発信する情報は有料のものが多いですが、YouTubeの動画は無料で視聴できるので、コスパが良い戦術だと思いました。

(栗田 奈美)